人付き合いが楽になる本『バカが多いのには理由がある』橘玲著

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結論から言うと、この本には、

バカは、早い思考をする(ファスト思考)
賢い人は、ゆっくり思考する。(スロー思考)

理由は、石器時代から人類の脳はほとんど変わっていないということ。
石器時代には、ファスト思考が無いと命の危険があったから。

てなことが、書かれています。

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バカってどういうこと?バカだらけって?

この本で言うところのバカは直感で答えを出す。
直感で出した答えに間違いがないと思う。
こういう考えしてしまうことをバカと言っています。

このバカの思考は、石器時代より人間にすり込まれた、思考方法なのだ。
そして、人間の脳は石器時代とほとんど変わってないのです。

よって、バカがやりがちな早い思考は、脳にすり込まれたものなので、人類はバカだらけだということだ。

たとえば、太古の昔、
「1人の人間が雨乞いをした翌日に雨が降った」
そんなことが2,3回続いた。

天気予報なとを見ている私たちにとっては、雨乞いなどという行為で、雨が降らないことは理解出来ると思います。

でも、当時の人間は真剣に信じていた。これが直感に頼って、その直感を信じて疑わない。バカなのだ。

雨乞いの例えは、大昔のことなので、雨乞いなんて、バカじゃないと思ってる、そこのあなたも、実はバカの可能性が高いです。

それでは、こんなことはないですか?

たまたま、玄関を出る時に、つまずいた日に、職場で嫌なことがあった。
こんなことが2,3日続くと、「朝からつまずいた」「今日は嫌なことがおこる」と信じてしまうことないですか?

玄関でこけることと、職場で嫌なことがあることには、何の関連性も無いのに、「玄関でつまずいたから、嫌なことが起こる」と信じ込んでしまうのです。
これが、バカです。

おまじないのサイトで「にんじんに元彼の名前を彫って、生でかじったら復縁できる」というサイトに、「私もにんじん食べました!復縁できました!」というコメントが数件あった。バカはコレを信じて、ただただ、元彼と復縁したい一心で、とうとう、ほんとうに、にんじんに元彼の名前を彫って、生で1本丸かじりする。
これが、バカです。

冷静にゆっくり考えることもせず、ストレートな思考に支配されているのです。

客観的に冷静に考えれば、つまずいたことと、数時間後の嫌なことは何の関連性も無い。
生でにんじんを食べることと、復縁できることは、全く関連性がない。

これに気づかず、信じて疑わない。だからバカなのだ。

なぜ、人間はバカの思考(ファスト思考)をしてしまうのか

人間の脳は石器時代から変わっていない。
現代に生きる私たちは、ずいぶん違うと思ってしまうが、脳自体は石器時代からほとんど変わっていない。

その石器時代にどのように、人類は生きてきたかというと、常に命の危険と隣り合わせで生きてきました。
今とは比べられない、原始的な世界。

突然、危険な生き物が目の前に、日常的に現れます。
その危険な生き物を、見てゆっくり考えていては、命を危険にさらしてしまうことになるからです。
直感的に「逃げる」を選択する必要があるからです。

命は大事だから、脳は、直感的に考え動くように出来ているのです。

石器時代からほとんど変化の無い人類の脳は、

まぁ、こんなことが、確かな実験や資料、進化論などを用いた、根拠のしっかりとしたデータを用いて解説されている。
ソースが無い情報は、信憑性に欠けるが、しっかりとしたソース・エビデンスがあるのだ。

ショッキングなタイトルではあるが、内容はためになるものだ。

なぜ、人間は賢い脳の使い方を拒否するのか

結論から言うと、賢い人がやるスローな思考は、疲れるからだ。
太古の昔より、そういった考え方をしてこなかった人類の脳にとっては、負担が大きい。

・難しい計算を避けがち
・文章題をゆっくり読んで考える事が苦手
・読めない漢字を飛ばしがち

こういった人は、この本で言うところの、バカである可能性が高いです。
進化論や遺伝によって作られたものなので、自分のせいではないのです。

逆に、これらをこなせる人も現代には居ます。
じっくり読めば答えが出る事も解っているし、普段からじっくり考えているから、文章題の意味を読み違えることもなければ、読める漢字の量も多いんだろうな~と、思いながらこの本を読みました。

直感的な思考をしがちなのは、太古の時代よりやってこなかった脳の使い方であり、当たり前だった。
賢い人がやるスローな思考は、脳がなれていないから、なれていないから重労働なのだ。
ついつい楽な方向を選んでしまうのは、ごくごく自然なことなのだ。

「ケーキが切れない非行少年たち」という本と似ているが、要は、脳は訓練しないと原始的なままなのである。
現代社会に生きる私たちは、脳を訓練しないと、バカになりさがるのだw

自分はバカだという事がわかったら

直感で考えがち、その答えを正しいと思いがち。

この本で言うところのバカである。
ファスト思考をしてしまう脳を持っている。
この真実が解ったのであれば……。

これからは、一呼吸置いて、客観的に考えるクセを付ければ、バカから抜け出せる可能性がありますね。

赤ちゃんがこけそうとか、コップが倒れるとか、考えるよりも先に手が先に出たいシーンは、いくらかあるけど……。

現代社会において、命に関わるような直感が必要なシーンはほとんどない。
考えるよりも早く動かないといけない場面ってそんなに無いんですよ。

とにかく、ゆっくり考えるクセを付けること。
冷静に客観的に

マウンティングされたときは、瞬時に反応をするのでは無く、まず冷静に観察すること。

このクセを付ける必要が、現代の人類には必要だということが解りました。

とにかくとにかく、ゆっくりゆっくり、観察してみよう。
冷静に考えてみよう。

疲れているときは脳は楽な方を選びがちなので、しっかり休息しなきゃいけないと思いました。

職場の困ったちゃんはバカだと思うことにした

転職経験の多い私ですが、20代後半からずっと同じ職場に勤めています。

そこには、とっても困った同僚が居る。

このファスト思考(バカの思考)しかしていないのだ。

・バカだから、何をいっても改善されない
・バカだから、スケジュールが立てられない
・バカだから、連絡が遅い
・バカだから、同じ失敗を繰り返す
・バカだから、終始おしゃべりしている

と、
そしてそれは、人類が太古の昔から使ってきた脳の使い方なので、たかが数年、数十年、私ごときがとうに貸しようと悩んだところで、どうにもならないのだ。
遺伝子とか本能とかといったレベルの問題なので、どうもこうも出来ないのです。

そして、遺伝子とか脳が原因なので、本人のせいではないのです。
だから、バカなのは困ったちゃんのせいでも無い。
バカだと思うことに、罪悪感が薄らぎます。

まぁ、社会倫理的に、これを本人に言ってしまうと、職場での自分の立場があやうくなってしまいますのでw
職務中に念じるだけに、とどめておくことをおすすめしますよw

今まで自分が、
遺伝子レベルと闘っていた。
本能とも呼ぶべき根幹と闘っていた。
コレが解って、なんて無駄なことをしてきたんだろうと気づけた。
無駄なことはやめようと思った。
なんかスッキリした。

この本を読めば、職場の困ったちゃんのせいではなく、遺伝子や脳のせいでその人はバカなのであって、その人のせいではない。
よって、他人をバカだと思う事に対しての罪悪感が薄らぎます。
それによって、自分の気持ちが楽になるのです。
もちろん、本人にバカっていってしまっては、自分の社会的立場が揺らぎますので、ご注意ください。

職場に、同じ失敗を繰り返す。あーいえばすぐこーいう。
自分に有利なことには、サッと動いて気持ち悪い。
なんて人が居る方は、読んでみるといいかもです。

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